AWS上でMacOSをEC2インスタンスで使える日が来た!!

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こんにちは!! 技術3課の齋藤 英樹です。 今年のAWS re:Inventはオンライン開催となりますが、いきなりビックリさせられました。

EC2に新たな選択肢が増えた!!

AWS Late Night Week 1 を視聴していたら、なんとEC2でMac Instanceなるものが発表されました!! AWSの以下のblogでも発表されましたね。

New – Use Amazon EC2 Mac Instances to Build & Test macOS, iOS, ipadOS, tvOS, and watchOS Apps

Mac Instanceの利用用途は?

macOS の美しい GUI の裏では Darwin Kernel という BSD系Unix Kernel が動いており Server 用途で利用する事も可能ですが、どちらかと言えば iOSアプリ、iPadOSアプリなどの一時的な開発環境としての利用が考えられるのでは無いでしょうか? 社内SEの方であれば社内で管理する端末の種類は増やしたく無いですよね? 加えて、業務委託の方のように一時的な常駐者に貸与する端末の為にMacの端末を購入するのも避けたいですよね? そういう場合にMac Instanceを使う事で問題を解決できるのではないでしょうか?

このYouTube動画では、Mac Instance がどんな Benefit をもたらすのかを説明しています。 複数台のMac miniの開発環境を構築、運用することにAWSが何を提供できるかというコミュニケーションから始まっていますよね。


AWS EC2 Mac Instances Launch - macOS in the cloud for the first time, with the benefits of EC2

利用できるmacOSのバージョン、CPUは?

現在のところ、 OSバージョンはmacOS 10.14 (Mojave)、10.15 (Catalina) のみのようです。 またblogの記載ではCPUはIntel Core i7(Coffee Lake)で、M1チップのMac Instance提供は来年2021年になるようです。

Mac Instanceへのアクセス方法は?

BSD系UnixなのでSSHログイン可能です。 加えてVNCによるGUIでもアクセス可能です。

既存AWSサービスとの組み合わせ

VPCはもちろん、スケーラブルなAmazon EBS、NFS プロトコルを利用して Amazon FSx でのファイル共有、AWS Systems Managerを利用したパッチ適用やその他運用管理などを利用できます。 CloudWatch Agentも動くと記載されています。

どのリージョンで利用できるの?

早く試してみたいですよね? 東京リージョンでの利用はまだできませんが、今日時点ではUS East (N. Virginia), US East (Ohio), US West (Oregon), Europe (Ireland), Asia Pacific (Singapore)で利用できます。

費用は?

現時点で確認はできていませんが、Savings Plansの利用が可能なようです。

最後に

私が初めて触ったコンピュータはQuadora 610 という NuBus Mac でした。 その頃にまさかインターネット上のサービスでmacOSを使えるとは思ってもみませんでした。 ここ1ヶ月で「M1チップの性能が凄い!!」 という話題が盛り上がっていますが、AWS上で macOS が使えるようになることで利用者の選択肢が増えたという事は非常に喜ばしい事だと思います。 今後のAWSのアップデートが更に楽しみになりました。

re:Invent2020はオンラインで開催中。こちらからご覧ください! AWS re:Invent 今回はオンラインで無料開催!|AWS

齋藤 英樹(記事一覧)

クラウドインテグレーション部・技術3課

酒と音楽をこよなく愛するエンジニアです。

音楽聴きながらじゃないとAWS触れません。(笑

お客様のシステム運用に響く情報を発信していきたいと考えてます。